この記事では、GoodNote5の学習セットについて解説します。
この記事を読むと、GoodNoteをただのノートアプリとして使うだけでなく、暗記ツールとして利用することが出来ます。
受験生や追い詰められた大学生の方で、普段からGoodNoteを使うという方は、興味がわいたら使ってみてください。
(注意)以前から試験的機能として「フラッシュカードで学習」という機能がありましたが、今回紹介するのは「学習セット」です。
フラッシュカードについては、別の記事で紹介しているので、そちらをご覧ください。

学習セットとは
GoodNote公式のHPを日本語訳・要約すると、次のように紹介されていました。
学習セットは、GoodNote内のドキュメントタイプの1つです。
https://support.goodnotes.com/hc/en-us/articles/5836056341903-Getting-Started-with-Study-Sets-and-Smart-Learn
このドキュメントタイプは、AnkiやQuizletのようなフラッシュカードのデッキに似ています。 さらに、作成した学習セットは、効率的な学習を支援します。
具体的には、一方では質問が書かれていて、反対では答えが書かれていて、理解したかどうか確認をします。
そして、忘れるタイミングを予測して、復習間隔を提案するため、その通りに振り返れば、効率的に学習を進めることが出来ます。
使い心地としては、Ankiの簡易バージョンです。
Ankiは、復習間隔を自分で細かく設定できますが、GoodNoteの学習セットでは設定できません。
ただ、Ankiほど細かい設定をする必要は無い人なら、わざわざAnkiを3000円で購入せずともGoodNotesでまとめてできるのでお得です。


Ankiについては以前に記事を書いているので、興味がある方はご覧ください。

学習セットのメリットとデメリット
学習セットを使う事のメリットとデメリットを表でまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
暗記をGoodNoteで出来る | 専門的なアプリには負ける |
他の暗記系アプリよりも安い | 初期費用がかかる |
インポート可能 | 移行が面倒 |
普段からGoodNoteで勉強をしているという方にとっては、他のアプリを入れずに、GoodNoteで出来るのは魅力的ではないでしょうか。
しかし、Ankiのような専門的なアプリと比べると、復習間隔をユーザー側で設定できないため、見劣りする部分はあります。
また、GoodNoteは初めてアプリをインストールするときに、1500円かかりますが、それ以降は無料で使うことが出来ます。もちろん、学習セットもです。
Ankiが3000円かかるのに比べると、安いため、アプリで暗記をしようと思っている方にはおすすめです。
GoodNotes5の価格については下の記事で詳しく書いています。

そして、後ほど説明しますが、学習セットはインポートとエクスポートが可能です。
そのため、スプレッドシートにまとめた物やAnkiのデッキを学習セットに移行することも可能です。
しかし、Ankiユーザーは、すでにAnkiで満足している人も多いと思うので、わざわざ学習セットに移行することは面倒に感じるかもしれません。
学習セットの使い方
学習セットを作る
まず、学習セットのドキュメントを作ります。

次に、質問と答えを作ります。 どちらも、次の3種類の方法で作ることが可能です。
- テキスト入力
- 手書き
- 画像

質問と答えができたら完成です。
学習セットのカードの追加
1枚目のカードを作った後は、次の2つの方法でカードを追加することが出来ます。
- 最後のカードを左にスワイプする
- 右上のページ追加アイコンを押す
1つ目の左スワイプについてですが、GoodNotes5のスクロールの方向設定に関わらず、左にスワイプをすることで、カードを追加することができます。

表示されているカードを変更する
表示されているカードを変更する方法は次の2つです。
- カードを左右にスワイプする
- 左上の四角形が4つのアイコンを押してカードを選択する
1つ目の左右にスワイプするについても、カードの追加と同様に、GoodNotes5のスクロールの方向設定に関わらず、左右にスワイプをすることで、カードの表示を変更できます。

練習モードとスマート学習
作成した学習セットを使って学習をする方法は、練習モードとスマート学習の2つです。
2つのモードの違い
- 練習モード:学習セットを作成した順序で全てのフラッシュカードを表示する
- スマート学習:特定のフラッシュカードを表示する
例えば、効率的に勉強したい時はスマート学習、テスト前に振り返りをしたい時は練習モードのように使い分けることで、2つのモードの特徴を生かして学習できます。

便利な使い方
ここから紹介する便利な使い方は、Goodnotes5の公式HPに掲載されているものを紹介しています。一次情報は以下から見れます。
フラッシュカードを学習セットに変換
GoodNoteでは、ノートテンプレートにフラッシュカードというものがあります。


このフラッシュカードは、学習セットに変換することが可能です。 もちろん、手書き入力に限らず、テキストや画像でも変換することが出来ます。
変換方法は、右上の「・が3つのアイコン」を押して、詳細の一番下にある「フラッシュカードを学習セットに変換」を押すだけです。

スプリッドビューで学習セットを作る
スプリットビューを使って、簡単に学習セットを作ることも出来ます。
事前準備として、片方に講義ノートや授業資料を置き、もう片方に学習セットを置きましょう。
やり方は以下の通りです。
まず、学習セットを手書き入力に変更しましょう。

次に、投げ縄ツールを使って、学習セットに追加したいものをコピーします。

最後に、学習セットの方にペーストします。
タップして編集とあるので、タップをすると、普段通り投げ縄でペーストが使えるようになります。

スマホにもGoodNotes5をインストールする
いざ暗記をしようとiPadを開く事とスマホを開くことのどちらが手軽にできますか?
おそらく、スマホの方が手軽に開けるでしょう。
暗記は通学時間やトイレなど、隙間時間にやることが多いですよね。
そのため、手軽に開けるスマホにもGoodNotes5をインストールしておくことで、簡単に学習セットを使うことができます。
学習セットへのファイルのインポート
まず、学習セットへインポートできるファイル形式は次の通りです。
- .GoodNotes
- .CSV
- .TSV
- .TXT
これらのファイル形式のファイルを用意したら、スプリッドビューで表示します。
私は、次の画像のように、左にファイル、右にGoodNotesを開きました。

そして、「sample」と書いてあるCSVファイルをドラッグ&ドロップでGoodNoteに移します。

こうすると、学習セットが自動で作られます。

学習セットからのファイルのエクスポート
学習セットの内容をエクスポートする方法は、GoodNotesで普段エクスポートする時と同じです。
画面左上にある共有アイコンを押して、エクスポート先を指定するとエクスポートできます。

Ankiから学習セットに問題を移す
やり方は、PC版のAnkiからファイルをエクスポートして、そのファイルを学習セットにインポートするだけです。このとき、ファイルをエクスポートできるのはPC版のAnkiだけです。
スマホやiPadのAnkiからはエクスポートできません。
まずは、PC版のAnkiを開き、学習セットにしたいデッキの隣にある設定アイコンをクリックして、「書き出す」を選択しましょう。

次に、ファイル形式を「テキストファイル形式のノート(*.txt)」を選びましょう。

最後に、書き出したファイルをiPadの方でドラッグ&ドロップすると完了です。 ファイルのインポートの仕方は、上で説明してあるので、そちらをご覧ください。
おわりに
この記事では、GoodNote5の学習セットについて解説しました。
ノートはGoodNote、暗記はAnkiのように、アプリの使い分けもいいですが、1つのアプリで出来るに越した事はないですよね。
普段から暗記をする機会が多くて、興味がわいた方はぜひ使ってみてください。